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矢田建設のブログです。
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2021/6/16
家づくりに重要な「断熱」について考えてみる
住宅を建築する場合、あなたは、どこまで細かく先々のことを考えて建てていますか?
大抵の方は、住宅にかける予算を決め、そこから、デザインや、間取り、地域や、オプションやグレードをどうするかに意識を向けるのではないでしょうか?
実は、興味深いアンケートを拝見しました。
家を建てたあとに後悔をするベスト3が、実は「窓」に関わりのある内容だったのです。
3位 結露
2位 寒い
1位 暑い
窓のグレードや、窓枠、また断熱のことまで家を建てるあなたはなかなか気が回らないものですよね。
しかしながら、後悔するベスト3に窓に関する内容が含まれているのは、いささか考えるべきことに思います。
後悔しない家づくりをするために、断熱について考えていきましょう。
断熱とはどんな意味なのか?
今でこそ、高断熱住宅も主流となってきた世の中ですが、かつては、断熱材を入れるという概念がなく、その結果、日本の住宅は、「夏は暑く、冬は寒い」というように、外気の影響を直接受ける住宅が多く見受けられました。
断熱とは、「熱を断つ」という意味。お分りでしょうか?外気が暑かろうが、寒かろうが、住宅が断熱化をされていたら、断熱材によって、熱を遮断し、冬は、外気の寒さも遮断することができるのです。
これが、断熱住宅と言われている住宅となります。
断熱化住宅の課題
外気の温度に左右されず、快適な家空間を実現できる断熱住宅ですが、もちろん課題のことも考えなければいけません。
冬においては、暖かく過ごせるのですが、その分、空気の乾燥が進みます。乾燥については、加湿器を設置する以外対処方法はないのですが、一般的な3リットルほどの加湿器であれば、1日中フル稼働をさせた状態で、3回程、水を足さない限りは、加湿が十分に保つことはできないのです。
しかしながら、1日中加湿を十分にすることは出来ても、新たな懸念事項が発生します。
それは、窓の結露問題です。
当たり前ですが、結露問題は、外気と内気の温度差でも発生し、湿度も高ければ現れます。
グラスに氷水を注いた時、グラス表面に水滴がつく状態が、いわゆる結露と同じ状態と言えます。
結露に関しては、放っておくと、窓のパッキン部分にカビが発生し、健康被害にも通じることになります。 では、断熱化によって表面化される結露問題。結露を防ぎながら、断熱を保つ方法はないのでしょうか。
窓の断熱化
躯体部分を断熱することに加えて、窓の断熱もポイントとなります。
熱の多くは、窓をすり抜けて入ってくるので、近年の猛暑のような夏は窓のような開口部から室内の気温が上昇してきます。
窓の断熱化においては、樹脂サッシが主流となっていますが、最近では、アルミサッシと樹脂サッシのメリットを合わせもった、「樹脂アルミサッシ」も普及しています。 ここでは、樹脂アルミサッシについて特徴を紹介しましょう。
樹脂アルミサッシとは?
アルミサッシと樹脂サッシのいいとこ取りを持ったサッシの種類となります。 外気の触れる外側は、アルミ、家の中の内側は、樹脂となっているため、断熱性も期待できる混合サッシとなります。
結露をある程度防ぐことはできる
結露を最も防げるサッシは、樹脂サッシとなり、アルミサッシは結露を防ぐことはできません。
では、樹脂アルミサッシはどうかというと、樹脂サッシ程防ぐことはできませんが、アルミサッシより防げます。
コスパがいい
樹脂アルミは、樹脂サッシとアルミサッシの間に立ち位置がある存在です。よって、費用面で考えても同様であると言えます。
樹脂サッシが高価なのと、反対に、樹脂アルミサッシは、安価なので、最近では、コストも考え、樹脂アルミサッシを採用するケースも高くなっています。
紫外線に強い
紫外線に関しては、樹脂サッシよりも、アルミサッシの方が強い結果が出ています。いいとこ取りの樹脂アルミサッシは、紫外線に関しては、アルミサッシを継いでいるので、紫外線にも安心できます。
あなたのお住まいの地域によっても違います
高断熱住宅に一役買っている、窓における断熱化。樹脂アルミサッシを今回はご紹介していきましたが、雪深い北海道や、東北ではどうかと考えると、樹脂アルミサッシを採用することで、他に影響がでる可能性も否めません。
ペアガラスの樹脂サッシや、トリプルガラスにすることで、コストは上がりますが、住んでからのランニングコストを抑えることもできます。
住宅は一生の住処になります。ぜひ長い目線で断熱について検討することをおすすめします。
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