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矢田建設のブログです。

新築一戸建て

2019/2/22

施主の要望が通らない理由

前回と前々回の記事に、新築で1年もたたないのに、リフォームのご依頼をされるお客様が増えている背景などについて書きました。そのようなお客様の多くは、新築や建売を購入した際に建てた会社(デベロッパーや工務店など)に相談をしていますが、断られてしまったので弊社にお問い合わせいただきました。なぜ断られてしまうのでしょうか? 今回は、業界の裏話を少し。

断る会社の多くは、「家づくり」の専門業者ではなく、土地と住宅をセットで「販売」する業者だからです。建売業者やパワービルダーと呼ばれている分譲業者は、回転率(効率)を重視しています。着工から完工までは、約100日程度。例えば、大工だと2ヶ月かかる仕事を1.5ヶ月に短縮するために、部材の加工をメーカーに依頼します。組み立てるだけにすることで、作業時間と人件費を圧縮できます。この様なビジネスモデルを行っている会社では、現場監督や設計者は次の現場がすでに決まっているため、忙しすぎて施主の要望に応えられない場合が多いのです。

また、建売業者は自らが施主であるため、施主(お客様)の意見をくみ取って形にするという注文住宅のようなやり方は苦手とするので、断られてしまう事が多いようです。本来は、新築した業者がずーっとその家のメンテナンスやリフォームをやっていった方が、施主にも工務店にも良い形なのに・・・と常々思っています。

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