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矢田建設のブログです。

建設業界の話

2019/12/19

なぜマルチクラフターを目指すのか?

前回、採用のミスマッチについて触れましたが、なぜマルチクラフター(多能工)を目指すかについて少し書こうと思います。

例えば、バスタブの設置には各メーカーの資格が必要です。資格を持たない一般的な工務店では、メーカーに設置を頼むことになります。設置の日にちを決めたら、それを動かすことはできません。なぜなら、メーカーの設置スケジュールは1か月ぐらい先まで埋まっているからです。もし、「12月2日」に設置すると決めたら、解体などの作業をそれまでに終わらせなければなりません。しかし、壊してみないとわからないこともあります。

例えば、シロアリは想定内ですが、想定外に範囲が広いこともあります。そうなると、予定通りに作業が進みません。しかし、設置のスケジュールを再調整すると、「1か月後」などとかなり先になってしまいます。お風呂が1か月も使えない状況なんて、お客様にとっては受け入れられないことです。ですから、なんとしても最初に設定した日までに作業を終えなければならないのです。残業となれば社員に負担がかかりますし、人をたくさん導入すれば人件費がかかります。優先順位を決めて作業を進める中で、今後のためにはやっておいた方がいい作業までは手がまわらずに終えれば、後から何らかの不具合がでてくることもあるかもしれません。

そこで弊社では、私を含めて社員がメーカー研修を受けて資格を取っています。これらは作業を進める上で、非常に大きな強みとなるものです。社内に資格を持つ人がいれば、状況に応じて翌日などに設置日をずらすことも可能なのです。想定外の作業がでてきても、しっかりと対応してから設置することができます。作業する社員は無理をせずにすみますし、結果的にはお客様のためにもなるのです。


(研修の様子)

バスタブ設置を例にしましたが、ほかも同様。ですから、弊社では資格を取るためのメーカー研修などは、有給で積極的に参加しています。このような考えに共感してくださる大工・職人の方がいましたら、ぜひお気軽にお問合せください!

パナソニック水戸工場で研修

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